菊池はるみ執筆[佐渡島の野草研究家]

アマナの特徴と食べ方

アマナ

[目次]
 1.アマナとは
 2.アマナの食べ方

1.アマナとは

佐渡島のアマナ

アマナとはユリ科アマナ属の小形多年草です。山野に生育し、佐渡島では大佐渡産地のシバ草原に群生しています。早春花で花は白です。大佐渡の海辺の村々の子どもたちにとって、アマナは迎春花でした。まだ芽吹いていない食パン色の枯れ草の間にいち早く開くアマナ。日を受けて開く6弁の白花には紫の縦筋が走っています。

入川という地域の北見さんは『花をたずねて』(1972)という書籍で「春3月半ば、温かい南風が竹の割れ目にあたりヒョロヒョロと音を立てる頃ともなると、段丘の斜面や水田のほとりのような向陽地の枯れ草の間からいっせいにアマナが白い花を開く。幼い子供らが手に一杯とった量を競っている姿を見て、大人たちは自然の春の訪れたことを知る事さえある。」と述べています。

2.アマナの食べ方

佐渡島ではアマナの球根(鱗茎)を食べます。地下の白い球根は甘みがあって生でも美味しいです。戸地という地域の子どもはアマナの球根を「ムギノママ」と呼んでいます。すっとした葉が麦の葉に似ていて、球根がママ(飯)になるからです。なお、アマナの2枚の根生葉も汁の実になりますが、佐渡島では食べません。

戸地という地域の大辻さん(明治42年生まれ)は「春早くシラ(草刈り場)に白い花がいっぱい咲く。こいだ花を手にいっぱい持って、洗いもしないで生のまま食べた。甘ほっこりして、とても美味しかった。」とおっしゃっています。

『佐渡山菜風土記』引用