菊池はるみ執筆[佐渡島の野草研究家]

【緑色の野草一覧】春・夏・秋の各季節に咲く山野草を紹介

1.緑色の春の野草

アミガサユリ

アミガサユリの花は釣り鐘型でうすい緑黄色の六弁花、エビ茶色の網目が入っています。この貝母の花が一花ずつ垂れて茎の下から頂へと咲き登ります。気品に満ち、凛としています。

イチョウ

イチョウは雄雌異株の植栽種で、薬用部は種子、生薬名は銀杏です。焼いて食べると去痰の作用があります。中国原産で仏教伝来と共に渡来したのではないかと言われています。

フキノトウ

フキノトウは雄雌異株で、雄株は黄色の雄花をつけ、雌株は白色の雌花をつけます。フキノトウの「トウ(薹)」は葉に先立って出るフキの若い花茎のことを指します。

2.緑色の夏の野草

アマチャヅル

アマチャヅルは雄雌異株で、茎はつるとなって長く伸び、巻きひげがあって他物によじ登ります。半陰の湿地で育ちます。開花は8~9月、黄緑色の小花で総状円錐花序です。

イヌビユ

イヌビユの花は淡緑色で小さく、花茎に穂状に連なります。葉の先は凹んでいます。畑や空き地などに広く見られますが、人里に限られ、山地に生えることはめったにありません。

イノコズチ

イノコズチの花は淡緑色です。夏から秋にかけて、茎の先や茎の脇に穂状の花序が付きます。小さな花を取り囲み、三枚の苞があり、先が鋭い棘となっています。

ギシギシ

ギシギシの花は薄緑色で、花房は密に花を付けます。春早くから夏にかけて、絶えず新しい葉を出します。すぐれた薬用植物であり、根の生汁はカイセン・タムシ・腫れ物に効きます。

3.緑色の秋の野草

イヌビユ

イヌビユは夏の野草であるだけでなく、秋の野草でもあります。イヌビユの全草は食べられます。葉のゴマ和えはお盆のご馳走です。くせがなく、どんな食べ方でもできます。

カワラヨモギ

カワラヨモギの緑の羽状葉は高さ30〜40センチです。春の根出芽は白い絹毛におおわれているのですが、夏になると根出葉が枯れ、絹毛とは別の緑の細い羽状葉となります。