菊池はるみ執筆[佐渡島の野草研究家]

ハコベの特徴と効能

ハコベ

[目次]
 1.ハコベとは
 2.ハコベの効能

1.ハコベとは

ハコベとはナデシコ科ハコベ属の小形の二年草です。稲に随伴渡来した史前帰化植物で人里の畑や道端に広く生えています。花は白で、春の七草の一つです。七草粥を食べることが少なくなったとはいえ、今年もまたハコベ粥を食べたという話は聞いています。

ハコベは茹でて水にさらしてゴマ和えにしたり、生のものに塩やマヨネーズをかけて食べたり、1時間塩漬けにして漬物にしたりと、色々な食べ方があります。佐渡島の方言ではハコベ、ハコベラ、アサシラゲ、ヒヨコグサ、ピヨピヨグサと呼ぶのですが、小鳥やヒヨコの大好物でもあります。ヒヨコにハコベを食べさせると大きくなってから卵の産み方が違うと言われています。

ハコベの絵

ハコベの絵

2.ハコベの効能

ハコベ塩

昔から乳を出す草として有名ですので、「お産に帰った私に母はせっせとハコベを摘み食べさせた。お産の二週間前から、産後一ヶ月くらいはおひたしに、汁の実として母に食べさせられた」という話を聞きました。また、頭痛や熱が出た時はハコベなどを手拭いでくるみ枕にします。香りと冷たさで一気に和らぎますのでおすすめです。

軽い盲腸炎、慢性盲腸炎、胃腸病はハコベを食べると治ると言われています。脚気も治ると言われ、血の気が多くなって顔色が良くなるなど”薬になる植物”としてハコベは考えられています。子宮病の妙薬としても用いられ、生のものは火で炙り、乾かしたものは温湯に浸して膣孔へ入れると効果があります。

生のハコベの青汁をそのまま飲むハコベ生ジュースは私の体に非常によく合い、2週間飲むと体から疲労感がすっかり抜けた感じとなります。ハコベを青いまま炒って水気を去り、塩を混ぜ再び炒ると歯磨き粉になります。現在、クロロフィルが入った食塩入りの歯磨きが宣伝されていますが、先人たちはハコベ塩を歯磨き粉として使っていました。

『佐渡山菜風土記』引用