菊池はるみ執筆[佐渡島の野草研究家]

コウゾリナの特徴と食べ方

コウゾリナ

1.コウゾリナとは

コウゾリナとはキク科コウゾリナ属の中型多年草で、広く山野の陽地に生えています。春、放射状に地面にロゼットを形づくる根生葉は、緑に浅いギザギザがあり、ざらついた剛毛を密生させています。茎や葉の剛毛が皮膚に引っかかり、“剃刀”を連想させることから「コウゾリナ」と名付けられました。佐渡島ではカムヤグリやゴウゴウと呼ばれています。

2.コウゾリナの食べ方

コウゾリナの絵

コウゾリナは昔も今も多くの人々に摘まれ食べられている春の野草の第一人者です。青物が不足している早春から摘むことができ、灰汁が強くなく、家中誰もが食べられます。おひたし・和え物・煮付け・カムヤグリ飯として昔からよく食べられてきました。かつての子ども達はノゲシの和え物をおかずとし、カムヤグリの汁の実のおつゆをすすり、リョウブのご飯を食べて育ちました。

このような子どもを親は「カムヤグリを食べて育ってきた子、兎の真似をしてノゲシを食べて大きくなった子、蚕のようにリョウブを食べて大きくなった子」など、ろくなものを食わないが丈夫に育った子どもと言っていましたが、これらの“野の菜”は本当にろくなものであったのでしょうか?

先日の新聞には、東京都で高コレステロール値を示す児童、生徒が増え、高血圧症・糖尿病・肥満などの危険因子を併せ持ち、食事改善、食事療法の必要性を報じていました。

『佐渡山菜風土記』引用