野草百科
菊池はるみ執筆[佐渡島の野草研究家]
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[目次] 1.ミツバとは 2.ミツバの食べ方
ミツバとはセリ科ミツバ属の中形多年草です。三枚の小葉があることから「ミツバ」と名付けられました。佐渡島ではミツバゼリやノミツバとも呼ばれます。
湿った林のふちや道端に生えています。花は小さく白色で、香りが強い芳香野菜です。八百屋やスーパーで栽培ミツバがよく売られています。
早くは3月の半ばから摘まれますが、4~5月が摘み時期。6月に入ると花が咲いて葉は固くなりますが、葉柄はなお食べられます。
ミツバは香りを食べるものです。加熱すると香りが消えてしまいますので吸い物に浮かせると良いでしょう。おひたしはサッと熱湯をくぐらせる程度がおすすめです。香りとともにビタミンA・Cのよい給源でもあり、薬草ではありませんが血圧降下にも役立ちます。
先年の2月のはじめ、小倉夫人学級の山菜試食会に招待され、ミツバのお吸い物をご馳走になりました。香りの高い美味しい吸い物でした。昨年の6月に採って塩漬けしておいたミツバだそうです。ミツバの混ぜご飯もプーンと香って美味しかったです。創意工夫でこんなに美味しいものができるかと一同関心をしました。
『佐渡山菜風土記』引用