菊池はるみ執筆[佐渡島の野草研究家]

レンゲソウ(蓮華草)の特徴と食べ方

レンゲソウ

1.レンゲソウとは

レンゲソウとはマメ科レンゲソウ属の二年草です。羽状複葉で、紅紫色の蝶形花をつけます。根に根粒菌があり、空中の窒素を植物が使える形に変えるので、緑肥として植えられています。レンゲソウは中国より渡来したのですが、奈良朝の8世紀にはすでに緑肥として用いられていました。

17世紀頃から飼料作物としての栽培が美濃・尾張・近江および九州の一部で始まり、次第に広まったのですが、江戸時代末までは関西までであったと『栽培植物の起源と伝播』(1980)に記されています。

明治以降は全般に広められ、明治末期には福島あたりまで広められました。佐渡奉公所編の『佐渡嶋菜薬譜』(1736)に「粉米菜、レンゲバナ」と記されていますが、18世紀の初めに、もう佐渡島ではレンゲソウが栽培されていました。

レンゲソウは花の形が蓮華(れんげ)に似ているのでレンゲソウとなりましたが、蓮華はハスの華、仏の華であると忌み嫌って「レ」を「ゲ」として、京の人がゲンゲと呼ぶようになりました。このことからレンゲソウが本名で、ゲンゲが別名であるとするのが江戸末期の本草家の小野蘭山です。

2.レンゲソウの食べ方

『佐渡の野草』(1980)という書籍にレンゲソウについて、このように紹介されています。「レンゲソウはつる先も花も食べられます。花の咲くちょっと前、盛り上がるように繁茂しているところをつる先10センチほどを採ります。アクもクセもないので、調理も手軽で食べ方も工夫次第で沢山あります。

花はさっと熱湯をかぶせて、甘酢の浸しや砂糖にまぶしてお菓子などに。美しい色を変わらせないようにするのがコツです。レンゲソウの花の酒を作ってみたところ、色、味ともに素晴らしく、女性用の酒と言えるでしょう。

ホワイトリカー1.8リットルにレンゲソウの花100g、レモンの実を3〜4個加えて密封して、1ヶ月くらいで材料を引き上げます。砂糖を入れないで作ってみたら、まろみとでも言ったらよいか、甘みがある酒に仕上がりました。」

『佐渡山菜風土記』引用