菊池はるみ執筆[佐渡島の野草研究家]

【白色の野草一覧】春・夏・秋の各季節に咲く山野草を紹介

1.白色の春の野草

アマドコロ

アマドコロの花は緑白色で下垂、山野の陽地に広く生えます。円柱型の地下茎が横に長く這っています。太い筆のようなアマドコロの新芽がツイツイと出るのは春の彼岸の頃です。

アマナ

アマナは早春花で花は白です。アマナの球根は食べられます。地下の白い球根は甘みがあって生でも美味しいです。山野に生育し、佐渡島では大佐渡産地のシバ草原に群生しています。

イチヤクソウ

イチヤクソウの楕円形の根生葉には長い柄があり、6月から7月にかけて20センチ前後の花茎の上に、総状に2〜3個の白花が咲きます。花径は15ミリくらいです。

ウメ

ウメの自生地は中国なのですが、日本には8世紀以前に渡来しました。日本書紀や古事記にウメについての記載があり、花木としてではなく生薬として渡来したようです。

オウレン

オウレンは雄雌異株で、5〜6弁の白花をつけます。根生葉は三出の三小葉で菊葉に似ているため「キクバオウレン」と呼ばれることもあります。オウレンの根茎は黄色で薬になります。

オドリコソウ

オドリコソウの茎の節に輪生する花は白色で、蜜吸花です。花の形が笠をかぶって踊る人に似ていることからオドリコソウ(踊子草)と名付けられました。昔は若葉を食用としました。

タネツケバナ

タネツケバナは田んぼや水辺湿地に広く群生しています。春に白色の小形十字花を咲かせます。花序は総状で葉は羽状に裂け、頂小葉は下の小葉よりも大きいです。

ナズナ

ナズナは畑・農道・田のくろなどによく生えています。雪消えとともに野に見られるロゼット葉は撫で撫でしたいようなかわいい姿。“撫づ菜“の名はここから生まれました。

2.白色の夏の野草

イケマ

イケマは山野の林の縁に生え、心臓型の葉は対生です。花期は夏。葉のわきの長い柄の頂にたくさんの白色小花を散形につけます。薬用部は塊根で、生薬名を「牛皮消根」と言います。

エンジュ

エンジュの高さは15〜20メートルにも達し、葉は奇数羽状複葉。夏から秋にかけて淡い黄色の房状の花穂をつけます。エンジュの漢名は「槐」で、木編に鬼を見立てての漢名です。

セリ

セリの花は白色で花序は複散形、二回羽状複葉。秋に根株から太いほふくね枝を出し、節の部分から根をおろし新しい苗を作ります。早春の新苗の白根をシロネと呼び、摘み食べます。

ハコベ

ハコベは稲に随伴渡来した史前帰化植物で人里の畑や道端に生えています。花は白で、春の七草の一つです。軽い盲腸炎、慢性盲腸炎、胃腸病はハコベを食べると治ると言われています。

ミツバ

ミツバは早くは3月の半ばから摘まれますが、4~5月が摘み時期。6月に入ると花が咲いて葉は固くなりますが、葉柄はなお食べられます。湿った林のふちや道端に生えています。

3.白色の秋の野草

ノコンギク

ノコンギクは山野に多く生える秋の野菊で、花の中央は黄色、周りは紫色です。ノコンギクは日本特産のキク科植物であるヨメナと似ているため、佐渡島では「ヨメナ」と呼んでいます。

ハコベ

ハコベは夏の野草であるだけでなく、秋の野草でもあります。ハコベは茹でて水にさらしてゴマ和えにしたり、生のものに塩やマヨネーズをかけて食べたりと、色々な食べ方があります。